「大阪の大学生だったな、確か。あのスタジオで男の方が無理心中を図ったんだよ。
音漏れないからね。
皆気づかなかった。女の方は物凄い悲鳴をあげていたらしいよ。」

「…なんで判るんだよ?」

「あのさ、音を山びこさせる機械があるだろ?テープエコーって言うのかな?」
「あぁ。」

「俺達がスタジオに入った時に、そいつが動いてたんだよ。繰り返し回数最大でね。部屋の中に、まだ女の悲鳴が残ってたんだ。」

血で真っ赤に染まったスタジオに女の悲鳴だけが延々と流れていたらしい。

その時の機材を俺達は使ったのだ。