創造主はそう言って微笑んだ。

『隕石が衝突したら、全ての生物が絶滅するのは当たり。
地球から遥か彼方を通り過ぎて行く、が外れ。
残念ながら、隕石は正面衝突してしまう。
混乱を避ける為に、敢えて明らかにはされていない。
各国のトップ達は既に諦めている。
手の施しようが無いのだからな、仕方ないのだ』

徹は愕然とした。
この地球に、そんな危機が訪れるなどとは、つい先程まで想像すらできなかった。

思わず、声を荒げた。
「創造主って言うなら、
その隕石を壊すとかできないのですか」

『無理なんだよ。
私は創ることは出来るが、滅ぼすことは出来ないのだ』


「どうにかならんのですか」

詰め寄る徹に創造主は言い難そうに切り出した。
『なんとかは…なるんだよ。
壊れたら、元通りにすれば良いのだ。
ただし、久しぶりのことでな、私も細かい所まで覚えてない』

創造主は、そこまで話すと、指先で空間に何かの図を描いた。
螺旋を描きながら延びる線が二重に重なり合っている。

徹は、それを見たことがあった。

「これは確か…DNAの構造図」