娘がこれほどまでに弓道にハマるとは意外であった。
俺が知っている彼女は、絵を描いたり小説を書いたり、いわゆる文科系の印象であったからだ。

少林寺拳法は通ってはいたが、これは元々我々夫婦が彼女に勧めたものだ。
喘息治療の一環として、畳ではない場所で全身運動が可能なものとして選んだ。

幸いというか、間違いなく本人の努力だが、学業の成績は今のところ文句が無い。
むしろ、高校時代の俺の成績を遥かに上回っている(笑

弟の面倒見も良い。
近所の評判も良く、お寺の修身学校も立派に務めている。

彼女は今日、弓道で使用する袴を着る練習をしていた。
上手く着れたようで、ついでにゴム球とかいう練習器具を使い始めた。
その姿は、凛々しく爽やかである。

俺が撮影した画像を見て
「射形が良くないなぁ」
本人は納得いかないらしい。
射形、つまりは弓を射る姿勢のことだろうか。

けれど父さんは、己の人生に対する君の姿勢は真っ直ぐだと思うよ。


おそらく、恋愛に関しても真っ直ぐに違いない。
俺なんかよりも(笑