更にアイビーの光が増します。
突然、光がもう一つ増えました。
光の主はゴローでした。
ゴローが、アイビーの発熱を利用して、自分の体に火を付けたのです。

「なんてことを」

「ゴローさんっ!何で?!」

ゴローはゆっくりと眼を閉じました。

「ホッホーじいさんに頼まれた。
お姫様と思って助けてあげろって」

「け、格好つけやがって。この熊」

「野良犬」
二人の朗らかな笑い声がかすれていきます。
その声に、リリカの泣き声が混ざります。

ジングルベルが聞こえてきました。
三人の目の前に、ソリが滑るように降りてきました。
サンタさんが乗っています。

サンタさんは優しい顔でリリカに事情を尋ねました。
聞き終えたサンタさんは、アイビーとゴローに近づきました。
二人はすでに、燃え尽きていました。

「なんと言うオモチャ達…一人の人形を守るためにか」
サンタさんは、黒こげの二人を抱き上げると、ソリに運びました。

おわりへ