東京まで後一日。
またもや、例の男達が沖田のトラクターの行く手を塞いだ。

「またあんたらか。あんたら、学習せんのか。ぞうり虫でも
学習はするぞ?」

「今度はこっちもそれなりに用意してきたんだよ」
男達はそれぞれ、日本刀や拳銃を構えていた。

「ほほぅ。こりゃまた質の悪い刀じゃのう。それと…改造拳銃か。
トカレフが一丁だけ。おまえら、貧乏なヤクザじゃのう」

「う、うるせぇっ!じじぃ、これだけの武器が有るんだよ、
とっとと諦めて帰りやがれ」

沖田の目が例によって細くなる。もうほとんど糸のようだ。
笑っているようにも見える。危ない。かなり、危ない。

トラクターを降りると、リヤカーに手を突っ込んだ。
「殺し合いをしようというなら、是非も無い。おまえらごとき
へなちょこ、弾を使うのは勿体ない。」

リヤカーから取り出したのは軍刀であった。
スラリ、と抜き放つ。
「これは斬れるぞ」

猿が吼えるような声を上げ、沖田は男達に向かい、走った。

「何してる、撃て、撃てよ」
当たらない。元々が粗悪な改造拳銃である。
その上、まともに射撃練習もしたことが無い。
当たるはずがない。

沖田はたちまち一人に掛けより、その手首を峰で打つ。
手首が簡単に折れた。

七へ