その手の感触に浸りながら、ハナクロは決心していた。

トラを迎えに行く。

翌朝、ハナクロは眠る皆をしばらく見つめ、そっと抜け出した。

すでに首輪はつけてある。
猫扉がゆっくりと開いた。

ハナクロは外に踏み出した。

トラさんがあの土地を離れるかどうかは判らない。

「でも、約束した。場所が判ったら、
連れに行くと約束したんだ。
トラさんはきっと待っている。」

ハナクロは走り出した。
再び帰ってこられるかは判らない。

だが、まだ旅は終わっていない。

トラを連れて帰ってくるまでは、ハナクロの旅は終わらないのだ。


走り出したハナクロは、まだ気付いていなかった。

4匹の仲間が追いかけて共に走り出したことを。



どうか、この世の全ての猫達に幸せを。