「縄谷、赤マントって知ってるか?」

縄谷は黙って首を横に振った。
多中も同じく。

赤マントは見る見るうちにショボクれていく。

その場をとりなすように縄谷が言った。
「あ、そうだ。隊長、データベースに出てませんかね」

「うむ。いい所に気づいたな。じゃ早速」

都伝隊が誇る都市伝説データファイル、それには古今東西、ありとあらゆる都市伝説が掲載されているのだ。

縄谷が早速キャビネットを開け、データファイルを取り出した。
都伝隊データファイルと背表紙に書かれてある。
よく見ると、いや、よく見なくてもそれは少年マガジンであった。

しばしの間、樹林達は少年マガジン、いや、データベースを読みふけった。

赤マントはオロオロしながら待つしかない。

「隊長。」

「なんだ、縄谷」

「はじめの一歩って燃えますよねぇ」

ちなみに、はじめの一歩というのは熱血ボクシング漫画である。
かくいう作者も大好きである。

いいよなぁ、はじめの一歩は。

閑話休題。

ますます小さくなっていく赤マントは、今にも泣き出しそうである。
助け舟は、多中から出された。

「あった!怪人赤マント。夕暮れ時に子供を誘拐する怪人。」