それはまだ、二人が付き合い始める前。
会社の上司に逆らった事を自慢気に話すあたしに、彼が言ったんだ。
「君は金平糖だね。
周り中に、やたらとトゲを立てているくせに甘い」
彼にそう言われても、不思議と腹が立たなかった。
その通りだと思い、二人でバカみたいに笑ったんだ。
さんざん笑った後で、彼はこう言った。
「俺、マグカップになろうか?金平糖一粒ぐらいなら入れといてあげられるかも。
それに、いつも温かく抱きしめてあげられる」
彼に包まれて、あたしのトゲは少しずつ磨り減っていった。
このマグカップは彼からのメッセージに違いない。
だとすると、本棚にも何か有るんじゃないか。
あたしは、真ん中の本を取り出して広げてみた。
シャーロック・ホームズ全集だ。
付箋が貼ってある。
『第二の汚点』①
『金縁の鼻眼鏡』④
『隠居絵具師』②
『スリークォーター失踪』③
この4つだ。
付箋には番号が書いてあった。
これを読めというのだろうか。
何のことだろう。
順番通りに読んでみようか。
『第二の汚点』
『隠居絵具師』
『スリークォーター失踪』
『金縁の鼻眼鏡』
ああ、そうか。
謎は解けたよワトソン君。
ENDへ
会社の上司に逆らった事を自慢気に話すあたしに、彼が言ったんだ。
「君は金平糖だね。
周り中に、やたらとトゲを立てているくせに甘い」
彼にそう言われても、不思議と腹が立たなかった。
その通りだと思い、二人でバカみたいに笑ったんだ。
さんざん笑った後で、彼はこう言った。
「俺、マグカップになろうか?金平糖一粒ぐらいなら入れといてあげられるかも。
それに、いつも温かく抱きしめてあげられる」
彼に包まれて、あたしのトゲは少しずつ磨り減っていった。
このマグカップは彼からのメッセージに違いない。
だとすると、本棚にも何か有るんじゃないか。
あたしは、真ん中の本を取り出して広げてみた。
シャーロック・ホームズ全集だ。
付箋が貼ってある。
『第二の汚点』①
『金縁の鼻眼鏡』④
『隠居絵具師』②
『スリークォーター失踪』③
この4つだ。
付箋には番号が書いてあった。
これを読めというのだろうか。
何のことだろう。
順番通りに読んでみようか。
『第二の汚点』
『隠居絵具師』
『スリークォーター失踪』
『金縁の鼻眼鏡』
ああ、そうか。
謎は解けたよワトソン君。
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