スーパー平和屋の店内に、底抜けに明るい声が響く。
「はい、ご当地最後のご奉仕でございますよ~っ!実販の山崎、自信を持ってお勧めする、黒糖梅干し。残り僅か10ヶ!」
飛ぶように売れるとはこの事だろう。
しかも、どの客を見ても満面に笑みを浮かべている。
「山崎はん、次はいつ来なさる?」
「あ、横田のおばあちゃん!来月かな、待っててくださいね」
「あんた、わしとこの孫娘と結婚せんかね」
店内に笑いが起こった。
「あ、いや、それは」
「いやか。なら、わしと結婚せんか」
笑いが爆笑の渦になり、店内に満ちる。山崎の行く所は、常にこうなるのだ。
従業員出入り口、山崎が帰り支度をしている。
「山崎さん、お疲れ」
「あ、どうもありがとうございました」
「お疲れさまー」
「お疲れ様でした」律儀に一々、頭を深く下げる。腰が低い。それでいて、嫌みが無い。
もちろん、山崎は商品研究や販売技術の研鑽を欠かさぬ男だ。
だが、何よりも彼の実績を後押ししているのは、この腰の低さと明るい笑顔だった。
山崎のふところで携帯が鳴った。
「うん?なんやろな」
メールを見る山崎の顔が曇った。
二へ
「はい、ご当地最後のご奉仕でございますよ~っ!実販の山崎、自信を持ってお勧めする、黒糖梅干し。残り僅か10ヶ!」
飛ぶように売れるとはこの事だろう。
しかも、どの客を見ても満面に笑みを浮かべている。
「山崎はん、次はいつ来なさる?」
「あ、横田のおばあちゃん!来月かな、待っててくださいね」
「あんた、わしとこの孫娘と結婚せんかね」
店内に笑いが起こった。
「あ、いや、それは」
「いやか。なら、わしと結婚せんか」
笑いが爆笑の渦になり、店内に満ちる。山崎の行く所は、常にこうなるのだ。
従業員出入り口、山崎が帰り支度をしている。
「山崎さん、お疲れ」
「あ、どうもありがとうございました」
「お疲れさまー」
「お疲れ様でした」律儀に一々、頭を深く下げる。腰が低い。それでいて、嫌みが無い。
もちろん、山崎は商品研究や販売技術の研鑽を欠かさぬ男だ。
だが、何よりも彼の実績を後押ししているのは、この腰の低さと明るい笑顔だった。
山崎のふところで携帯が鳴った。
「うん?なんやろな」
メールを見る山崎の顔が曇った。
二へ