「あ、あぁ。里美がそう言うなら…ムアンギ、無事だったか?」
「うん、先生ごめんなさい。里美先生守れなかった…」
里美が突然呻いた。
「どうした?里美っ!」
「ち、ちとヤバイっす。産まれるかも…」
俊輔が息を飲む音がハッキリと聞こえた。
「ど。どうしたらよかとですか」
里美は調べ上げた資料をテーブルから取り上げ、俊輔に突き出した。
「あんた何処の生まれだ。いい、俊輔。
隣村にオカンボという助産婦さんがいる。すごく腕が良いらしいわ。
その人を連れて来て。それまでは何とか頑張るから。
ムアンギくん、ここで手伝ってくれる?」
言葉も無く蒼ざめるムアンギの肩をポンと叩き、俊輔は
笑いかけた。
「頼むぞ、ムアンギ。今だけは、俺たち夫婦専属の兵隊になってくれ。
守って欲しいのは、産まれてこようとしている俺達の宝物だ」
ムアンギの瞳に光が宿った。
「任せてください。俊輔先生。今度こそぼく、やります」
「じゃあ里美。行ってくる。必ず連れてくるからな」
親指を上げる俊輔に里美も同じように応えた。
「頼みますぜ、旦那」
十一へ
「うん、先生ごめんなさい。里美先生守れなかった…」
里美が突然呻いた。
「どうした?里美っ!」
「ち、ちとヤバイっす。産まれるかも…」
俊輔が息を飲む音がハッキリと聞こえた。
「ど。どうしたらよかとですか」
里美は調べ上げた資料をテーブルから取り上げ、俊輔に突き出した。
「あんた何処の生まれだ。いい、俊輔。
隣村にオカンボという助産婦さんがいる。すごく腕が良いらしいわ。
その人を連れて来て。それまでは何とか頑張るから。
ムアンギくん、ここで手伝ってくれる?」
言葉も無く蒼ざめるムアンギの肩をポンと叩き、俊輔は
笑いかけた。
「頼むぞ、ムアンギ。今だけは、俺たち夫婦専属の兵隊になってくれ。
守って欲しいのは、産まれてこようとしている俺達の宝物だ」
ムアンギの瞳に光が宿った。
「任せてください。俊輔先生。今度こそぼく、やります」
「じゃあ里美。行ってくる。必ず連れてくるからな」
親指を上げる俊輔に里美も同じように応えた。
「頼みますぜ、旦那」
十一へ