「こんにちは」
丁寧な挨拶だ。
これも褒めるべき点だったが、聡子の口からは文句が出てしまった。
「なんだね、そのひまわり」
晴美は一瞬ビクッと身をすくませたが、小さな声で答えた。
「夏休みの観察日記つけます」
「あ、あぁそうかい。庭に置いときな。そんな所に置かれたら邪魔だからね」
「はい」
晴美は鉢を抱え直し、ヨタヨタと庭へ向かった。
よくあんなんでここまで来られたもんだ。
手伝ってやりゃ良かった。
聡子は、ほんの少しだけ後悔した。
縁側から庭を見る。晴美は、陽の当たる場所に大事そうにひまわりを置いていた。
「いつまでそこに居るつもりだい?」
「あ、ごめんなさい」
「おやつ…食べなさい。スイカあるから」
「うん」
嬉しそうに微笑む。
別に晴美の為に用意してあったわけでは無い。
畑にいくつでもあるのだ。
聡子は、胸の中でそう言い訳しながら、よく冷えたスイカを晴美に渡した。
その手を見て聡子は胸が詰まった。
晴美の小さな手は、擦り切れて傷だらけだった。
思わずその手を握りしめてしまった。
「この手、どうしたの」
三へ
丁寧な挨拶だ。
これも褒めるべき点だったが、聡子の口からは文句が出てしまった。
「なんだね、そのひまわり」
晴美は一瞬ビクッと身をすくませたが、小さな声で答えた。
「夏休みの観察日記つけます」
「あ、あぁそうかい。庭に置いときな。そんな所に置かれたら邪魔だからね」
「はい」
晴美は鉢を抱え直し、ヨタヨタと庭へ向かった。
よくあんなんでここまで来られたもんだ。
手伝ってやりゃ良かった。
聡子は、ほんの少しだけ後悔した。
縁側から庭を見る。晴美は、陽の当たる場所に大事そうにひまわりを置いていた。
「いつまでそこに居るつもりだい?」
「あ、ごめんなさい」
「おやつ…食べなさい。スイカあるから」
「うん」
嬉しそうに微笑む。
別に晴美の為に用意してあったわけでは無い。
畑にいくつでもあるのだ。
聡子は、胸の中でそう言い訳しながら、よく冷えたスイカを晴美に渡した。
その手を見て聡子は胸が詰まった。
晴美の小さな手は、擦り切れて傷だらけだった。
思わずその手を握りしめてしまった。
「この手、どうしたの」
三へ