「そ、その声は」
樹林が叫ぶ。

「ほほう。判るのかね」
声が答える。

「宇宙戦艦ヤマトの艦長!」

「地球か、何もかも皆懐かしい…違うわっ!」

「銭形警部?」

「ルパ~ン、逮捕だっ!…違うっ!」

「ゲルショッカーの総統」
「いい加減にしろ。今のは惜しいが、
我々はあのような脆弱な組織ではない。
米国のMJー12と日本の内閣特務室が
合併した新組織、USJだ」

渋い声はあくまでも渋いまま、とんでも無い事をあっさりと言った。
そんな大事なことを簡単に言う、イコールここから帰す気が無いということだ。

暗闇である上に、かなり広いスペースのようだ。
どこに居るか、見当がつかない。
クラビッツちゃんのライトを使えば、位置ぐらいはわかるが
無駄なバッテリーを使うわけにはいかない。
樹林の冷静さと倹約家の血が咄嗟にそう、判断を下した。
仕方なく、暗闇に向かって叫ぶ。

「おかしいだろうが、TDLの地下にUSJが在るってのは!」

二十へ