途中、谷町の交差点で信号待ちで止まった。
外をぼんやりと見ていたメンバーの一人が、暗示を受けたように叫んだ。
「マザーの店がある。病院やない、あそこに行かなあかん!」
他のメンバーが迷っている時、車の窓がノックされた。
ママさんが立っている。
「あんたら、ちょっと寄りなさい」
いつも温和なママさんが、厳しい表情で手招いた。
「いや、俺ら、美智恵を病院に」
「その子、医者では治せんよ。ええから来る」
車を駐車場に停め、美智恵を抱え込んで運ぶ。
あれほど怯えていた美智恵は、店に入った途端、穏やかな顔つきに戻った。
ママさんがハーブティーを作りながら訊いた。
「この子、どこに居たの。地獄に近い場所か」
メンバー全員、声も出ずに美智恵を見守るだけだ。
出来上がったハーブティーに、ママさんは何やら言葉をかけている。
日本語でも英語でもない。
「できた。これ飲みなさい」
手渡された美智恵は、素直に口に含んだ。
ゆっくりと時間をかけ全て飲み干した数秒後。
突然、美智恵が震えだした。
トイレに駆け込み、大量に嘔吐する。
口から溢れ出た物は、真っ黒な液体だった。
それは生ゴミが腐った臭いがした。
外をぼんやりと見ていたメンバーの一人が、暗示を受けたように叫んだ。
「マザーの店がある。病院やない、あそこに行かなあかん!」
他のメンバーが迷っている時、車の窓がノックされた。
ママさんが立っている。
「あんたら、ちょっと寄りなさい」
いつも温和なママさんが、厳しい表情で手招いた。
「いや、俺ら、美智恵を病院に」
「その子、医者では治せんよ。ええから来る」
車を駐車場に停め、美智恵を抱え込んで運ぶ。
あれほど怯えていた美智恵は、店に入った途端、穏やかな顔つきに戻った。
ママさんがハーブティーを作りながら訊いた。
「この子、どこに居たの。地獄に近い場所か」
メンバー全員、声も出ずに美智恵を見守るだけだ。
出来上がったハーブティーに、ママさんは何やら言葉をかけている。
日本語でも英語でもない。
「できた。これ飲みなさい」
手渡された美智恵は、素直に口に含んだ。
ゆっくりと時間をかけ全て飲み干した数秒後。
突然、美智恵が震えだした。
トイレに駆け込み、大量に嘔吐する。
口から溢れ出た物は、真っ黒な液体だった。
それは生ゴミが腐った臭いがした。