「脛やっちゃいましたね」
「どうしますか、棄権しますか」
美濃浦と赤井が心配そうに啓吾を見る。
「いや、やります。やらなきゃならん」
美濃浦がアイシングを施しながら力強く言った。
「太田さん。多分、痛いですよ。これから先、すごく痛い。
でも、出来ます。なぜなら、あなたは男の子だから」
三人がニヤっと笑った。
更に美濃浦が言う。
「そして何より、あなたが父親になりたいなら、
たとえ足が折れても前に進むべきだ。」
啓吾は、その言葉を待っていたのかもしれない。
ゆっくりと立ち上がった。
「足が折れたら、医者が治してくれます。でも、
心が折れたら自分で治さなきゃ」
「その通り。よし、太田。行け!勝ってこい!」
「押忍っ!」
決勝戦に勝ちあがってきた相手は、何度か優勝経験がある
黒帯だった。赤井をもう少し、大きくした感じだ。
勝てるわけが無いか、啓吾は半ば諦めかけた。
その目の片隅に、見慣れた顔が映った。
香織と良太だった。
二人の姿が、どんな傷薬よりも効いた。
啓吾に痛みを忘れさせた。。
「どうしますか、棄権しますか」
美濃浦と赤井が心配そうに啓吾を見る。
「いや、やります。やらなきゃならん」
美濃浦がアイシングを施しながら力強く言った。
「太田さん。多分、痛いですよ。これから先、すごく痛い。
でも、出来ます。なぜなら、あなたは男の子だから」
三人がニヤっと笑った。
更に美濃浦が言う。
「そして何より、あなたが父親になりたいなら、
たとえ足が折れても前に進むべきだ。」
啓吾は、その言葉を待っていたのかもしれない。
ゆっくりと立ち上がった。
「足が折れたら、医者が治してくれます。でも、
心が折れたら自分で治さなきゃ」
「その通り。よし、太田。行け!勝ってこい!」
「押忍っ!」
決勝戦に勝ちあがってきた相手は、何度か優勝経験がある
黒帯だった。赤井をもう少し、大きくした感じだ。
勝てるわけが無いか、啓吾は半ば諦めかけた。
その目の片隅に、見慣れた顔が映った。
香織と良太だった。
二人の姿が、どんな傷薬よりも効いた。
啓吾に痛みを忘れさせた。。