狐面の内側には、フキの葉っぱが貼ってあった。
小春がナツにあげたフキの葉っぱだ。
その葉っぱのおかげで、面は小春に食い込むことが
出来なかったのだ。
そして、そのことを悟られぬように、ナツは己の身を犠牲にして
頭領の目を逸らしたのであろう。
小春は、花嫁衣裳を脱ぎ捨て、森の中を家に走った。
半ばあきらめかけていた娘が無事戻り、家人は声をあげて喜んだ。
狐の頭領は、翌朝、お篭り堂に転がっていた面を見て全てを把握した。
伏見稲荷に誓った以上は、小春に近づくことすら出来ない。
それどころか、金銀珊瑚、瑠璃瑪瑙の宝物を小春の家に
もたらさねばならなかった。
小春は、ナツの為に小さな社を建て、いつまでも大切に祀った。
その社の廻りには、今でも毎年、沢山のフキの葉に覆われるという。
不思議と、その葉っぱは狐の顔に似ているそうだ。
小春がナツにあげたフキの葉っぱだ。
その葉っぱのおかげで、面は小春に食い込むことが
出来なかったのだ。
そして、そのことを悟られぬように、ナツは己の身を犠牲にして
頭領の目を逸らしたのであろう。
小春は、花嫁衣裳を脱ぎ捨て、森の中を家に走った。
半ばあきらめかけていた娘が無事戻り、家人は声をあげて喜んだ。
狐の頭領は、翌朝、お篭り堂に転がっていた面を見て全てを把握した。
伏見稲荷に誓った以上は、小春に近づくことすら出来ない。
それどころか、金銀珊瑚、瑠璃瑪瑙の宝物を小春の家に
もたらさねばならなかった。
小春は、ナツの為に小さな社を建て、いつまでも大切に祀った。
その社の廻りには、今でも毎年、沢山のフキの葉に覆われるという。
不思議と、その葉っぱは狐の顔に似ているそうだ。