いよいよだぜ。
パツキンは特注のサラシを巻き、竜虎の刺繍入りのハッピを纏った。

相手がイザベルだろうと何だろうと、俺っちの喧嘩御輿が負けるわきゃねぇ。

今までの実績からの自信が、パツキンの体中に満ち溢れていた。

「てめぇら!祭の時間でぃっ!」
「へぃっ!」威勢良く
返事し、会場に向かう
喧嘩御輿。


迎え撃つサンバチーム
は既に興奮の絶頂だ。


始まりの合図。と同時に互いに突っかかっていく。

ぶつかった!

さっそくサンバチーム
はカポィエラの体勢に
変化する。

その瞬間、喧嘩御輿
が回り始めた。

必殺技・御輿車だ。

中に入ろうとしても
御輿に跳ね飛ばされて
しまう。パツキン自慢
の仕留め技だった。
うろたえるサンバチームの中、イザベルが嫣然と微笑み、手を上げた。

「ボブサップ!チェホンマン!曙!出番よ」

三人の巨人が登場した。

「ぅおいっ!なんだそりゃあ!反則だろが」


「あらあら残念ね。この子達は皆、住民票を移動済みよ
あっという間に御輿が
止められた。
担ぎ手が次々と倒され
パツキンだけが残った。なんとたった一人で御輿を担いでいる!


サンバチームがどれだけ打撃を加えようとパツキンはビクともしなかった。


「この勝負、俺らの負けでぃっ。だが、祭が終わらねえ内は御輿は降ろせねぇ!」

パツキン、仁王立ちのまま絶命。