中に飴玉が二つと、手編みの髪飾りが入っていた。

不自由な手で編んだせいか、所々ほつれている。それを見ていたら、美佳は堪らなくなってきた。

看護師は、大好きな患者が亡くなっても泣いてはいけない。
泣くのは家族の方々なのである。

けれども美佳は、しずから『家族のようで嬉しかった』と書かれたのだ。
充分に資格はある。

そして彼女は、看護師になって初めて、声をあげて泣いた。