えっちゃんは一生懸命に、うんうんと考えました。

目の前にいる猫をじっくりと見つめます。
今は薄汚れた灰色ですが、もともとは、真っ白な猫だったのでしょう。

(白…白か。)

「きめた。ねぇ、あなた真っ白な猫でしょ?雪ちゃんてどうかな、おかしいかな」


野良猫は、とても大きな音でゴロゴロと喉を鳴らしました。
「雪ちゃんか。あぁ、いいな…なんとまぁ素敵な名前じゃ。ありがとう。えっちゃん、これで大丈夫じゃ」


雪ちゃんは何度も礼を言って帰っていきました。

やっと終わったぁと、えっちゃんは、背伸びをしました。

そろそろ、おかあさんも買い物から帰ってくる頃です。

えっちゃんは駅まで迎えに行くことにしました。

歌を歌いながら通りを歩いていきます。
その時、えっちゃんの後ろから車が一台近づいて来ました。
運転している女の人は携帯電話に夢中で前を見ていません。

えっちゃんは気づきません。
このままでは、ひかれてしまいます。


その時でした。
えっちゃんの背中に何かが強く当たりました。
えっちゃんは道端に転び、持っていた貝殻が割れてしまいました。
すぐ横を車が猛スピードですり抜けていきます。

えっちゃんを助けたのは、雪ちゃんでした。

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