「なんと、猫又という
のは主思いの妖しで
あることよ。判った。
ではゆるゆると
参ろうぞ。」
闇の中で多数の鬼達
が蠕く気配がした。
「呂后よ、えらく沢山
の従者がいる
ようだな。」
「ほほ。そなたの怖い
噂はバートリの脳に
深く焼き付けられて
おったでの。」
つくね家に向かい
ながら先生は、
猫召集を試みた。
やはり応答が無い。
これだけの妖気が
動けば猫たるもの、
察しないわけは
無いのだが。
かなり強力な結界が
張ってあるに
違いなかった。
しかし、ここに一匹の
猫が居た。
アムであった。
呪符の調査を続けて
いる最中に、偶然、
この場に立ち会って
しまったのだ。
アムはあまりの恐怖に
そっと逃げ出そうとした。
もう一度、振り向いて
先生を見た。
先生に治してもらった
左足がうずいた。
アムはその場を離れた。
ただし、仲間達に危機
を知らせる為に。
あと1、2枚、呪符を
探し出して破れば
気配が漏れるに違い
なかった。
アムは震える足を叱り
つけながら、闇に
まぎれて全力で
走り出した。
のは主思いの妖しで
あることよ。判った。
ではゆるゆると
参ろうぞ。」
闇の中で多数の鬼達
が蠕く気配がした。
「呂后よ、えらく沢山
の従者がいる
ようだな。」
「ほほ。そなたの怖い
噂はバートリの脳に
深く焼き付けられて
おったでの。」
つくね家に向かい
ながら先生は、
猫召集を試みた。
やはり応答が無い。
これだけの妖気が
動けば猫たるもの、
察しないわけは
無いのだが。
かなり強力な結界が
張ってあるに
違いなかった。
しかし、ここに一匹の
猫が居た。
アムであった。
呪符の調査を続けて
いる最中に、偶然、
この場に立ち会って
しまったのだ。
アムはあまりの恐怖に
そっと逃げ出そうとした。
もう一度、振り向いて
先生を見た。
先生に治してもらった
左足がうずいた。
アムはその場を離れた。
ただし、仲間達に危機
を知らせる為に。
あと1、2枚、呪符を
探し出して破れば
気配が漏れるに違い
なかった。
アムは震える足を叱り
つけながら、闇に
まぎれて全力で
走り出した。