歳をとって、足腰がままならなくなる前に、やってみたい事がある。
若い時分に面倒を掛けた人や、お世話になった人を訪ねて
お礼を言いたいのだ。
なにしろ、馬鹿みたいに尖った生き方をしていたから、
不愉快な想いをさせたことも一度や二度ではない。
いつの間にか音信不通になってしまった人達もいる。
死んでから魂になって御礼という手もあるが、
こんなデカイ霊体が枕元に立ったら、違う意味で怖いだろう。
第一、邪魔で仕方ない。
あの人もこの人も、と考えているうち、一番大切なことに気づいた。
19年もの長きに渡って、最も面倒をかけて御世話になったのは嫁はんだ。
ということは、歳をとってヨタヨタとしか歩けなくなっても、
夫婦でいる限りは毎日感謝の気持ちを持てるわけだ。
今までありがとう。
これからもどうぞよろしく。