赤い毛氈の階段をコトコトと降りていく。
七段あるから大変じゃのう、などと言いながら。

深夜二時。

雛人形達はこの家の一人娘、麗奈のベッドを囲んだ。


「なんとまぁ乱れた寝姿よのぅ。」

「ほんに。…布団も敷き放しで。」

「部屋も汚いのぅ。」

「親御様にも手を上げたそうじゃ。」

「その癖、婚期が遅れているのを我等のせいにする。」


「たまらぬわ。」

「うむ、たまらぬの。」


雛人形達は顔を見合わせた。




「…やってしまうか。」

皆が揃ってニタリ、と笑った。