確かに小学校の校歌とは思えない。
この土地を愛し、木々達を慈しみ尊敬し、
それでも生活の為には伐採しなければ
ならなかった者達の悲しみに
満ち溢れている。

「さぁ行きますよ」
休憩が終わり、皆が腰を上げている。

私は列に戻りながら、もう一度校庭跡を振り返った。
桜の下で子供達が手を振る姿が見えた。


この島を訪れた人々は、生まれ変わった気がするという。
それは当然だと思う。
ここは、幾つもの命が果て、そして甦る島だからだ。

東京の友人夫婦にも、あの歌は聞こえただろうか。
いつの間にか雨は上がっていた。