「先生っ!先生、大丈夫ですか?!」
「…あらいぐまがいるわ」
「はぁい、ラスカルだよーって誰がですか?!」
静香は荒い息を整え、ようやくのことで身を起こした。
ぐったりとソファーに寝そべっている慎太郎を介抱しながら、
成美が静香に詰め寄った。
「どうだったんですか、先生」
「落ち着いて。良い知らせと悪い知らせ、両方あるわ」
静香は一同を見渡すと、おもむろに唇を開いた。
「慎太郎さん。結論から言うと、あなたは捨てられてはいません。
とても大切に育てられた筈よ」
慎太郎にとって意外な一言であった。
彼は納得できないとでも言うような顔つきで、
静香に先を促した。
「ただ…ある一点から先が見えない。あのね、血が溢れているの」
「血?」
「そう。もしかすると、あなたのお父様も亡くなられたのかもしれません」
慎太郎は唇を噛み締め、力無くうつむいた。
心配そうにその手に己の手を重ね、成美が静香に問いかけた。
「だったら何故、それを隠したりしたんでしょうか」
「…あらいぐまがいるわ」
「はぁい、ラスカルだよーって誰がですか?!」
静香は荒い息を整え、ようやくのことで身を起こした。
ぐったりとソファーに寝そべっている慎太郎を介抱しながら、
成美が静香に詰め寄った。
「どうだったんですか、先生」
「落ち着いて。良い知らせと悪い知らせ、両方あるわ」
静香は一同を見渡すと、おもむろに唇を開いた。
「慎太郎さん。結論から言うと、あなたは捨てられてはいません。
とても大切に育てられた筈よ」
慎太郎にとって意外な一言であった。
彼は納得できないとでも言うような顔つきで、
静香に先を促した。
「ただ…ある一点から先が見えない。あのね、血が溢れているの」
「血?」
「そう。もしかすると、あなたのお父様も亡くなられたのかもしれません」
慎太郎は唇を噛み締め、力無くうつむいた。
心配そうにその手に己の手を重ね、成美が静香に問いかけた。
「だったら何故、それを隠したりしたんでしょうか」