紅葉が危ない。
記録的な猛暑が原因だという。
紅くなる筈の葉が、茶色に焼けてしまっているらしい。

いわゆる火傷のような状態なのだとか。

私も気になったので、近所の山に登ってみた。

確かに、いつものような色付きが無い。

紅葉になり、早く枯れることによって次の成長を待つ筈なのだが…


よし、非常事態だ。
ちょっとだけ熊に戻ろうかな

ふんぬっ!

よし、これで山の木々と話ができる


山主様、つくねでございます

『おお、つくね熊か。久しぶりじゃの』

お久しゅうござりまする。山主様、みなが紅葉になれないようですな
大変なことで

『うむ、そのことか。やはり気になるか』


は。やはり猛暑のせいですか?
地球温暖化が原因ですかな


『うむ、それもあるが…。
つくね熊よ。おぬしを含めて大きな間違いをしておるな』


は?間違いと申しますと

『紅葉になれないのではない。我々は、紅葉になるのを放棄することにした』

なんと仰いました、山主様

『次の成長の為に我々は紅葉になる。
が、いくら頑張っても人間は地球温暖化を改善しようとはせぬ』

申し訳ございませぬ


『よい。おぬしだけのせいではない。人間はどうやら、このままで行くと決めたようだな。
それが滅びの道と知りながら。
だから我々はもう育つのを止めた。
紅葉になれないのではない。
紅葉にならないのだ。
さらばだ、つくね熊よ。
世話になったな』


山主様。
お気持ちは変わりませぬか…

申し訳ございませぬ…