一生一度らしいのだ。
それはそうだと思う。
何しろ相手は、天使なのだから。

しかも、『金』

普通に出るのを待っていては、何年かかるか判らぬ。

やはり、ここは一つ、大人買いあるのみっ!


こうして俺の長い長い『金の天使』探しは始まった。

とは言っても、際限なく購入するわけでは無い。

チョコボールは残したくない。

もったいないお化けに叱られる。
第一、資金にも限度が有るのだ。

3ヶ月に一度だけ買う、そう決めた。


まだ会えない。

金の天使どころか、銀の天使にすら会えない。

あぁ、我が天使よ、その姿を想い描くたび
俺の胸はときめき、そして傷ついた。




「さぁて…今回はどうかな…」

もう何度めか忘れた。
相変わらず、天使は現れてくれない。

ん…?


「おぉぉぉぉぉぉっ!で、出たぁぁぁっ!金の天使じゃいっ!」

あまりの喜びに俺はそのまま昇天した。


「母さん、乱蔵おじいちゃんが」

「え?きゃあっ!お父さんっ!」


残念だ。
112歳にしてようやく見つけた金の天使なのに。

おもちゃの缶詰を見たかった。

「乱蔵さん」

だれ?…あ。


本物の天使だ。