「どっちでもいいや。なんだよ、そのアフロ」

「こ、これは…最先端を走る男としては当然の嗜み」
嘘である。
怪人アンサーにヅラを奪い取られた為、新しいヅラを発注しているのだ。
その間の、いわば代車である。

「何でこんな所にいる。あ、そうか。子供を誘拐するのが
お前の仕事だもんな」

納得する樹林に赤マントが食ってかかった。
「あほぅ。んなリスクの高い真似するかって」

「だったら何だよ。えぇ?」
樹林が容赦無く、つんつんと人差し指で赤マントを突く。
そのたび、クラビッツちゃんは『こんにちは』と『さよなら』を
繰り返す。

つん。
『こんにちは』
つん。
『さよなら』
つん。
『こんにちは』
つん。
『さよなら』

「だぁぁぁぁっ!うるさいっ!」
赤マントがキレるのも無理はない。

十七へ