ほんのちょっとした
点検ミスのおかげで、
漂流し始めてもう
二ヶ月になろうとして
いた。

幸い、食料は豊富に
ある。
燃料も着陸と方向修正
用なら充分だ。


最低限の生活は出来る


しかし前途は絶望以外
に無い。

何故ならここは、地球
を遥か遠く離れた
外宇宙だからだ。


出発前の陽気な
パレードの音がまだ
耳に残っている内に
事故は起きた。

本来なら察知できる
筈の小隕石がまともに
ぶち当たったのだ。

おかげで船のバランス
を執るコンピューター
が壊滅的被害を受けた



点検クルーともう一度
出会えたら、隕石が
ぶつかった方がマシと
思わせるぐらい殴って
やる。


何千回言ったか判ら
ないセリフを呟いた時
、聞き慣れない音が
した。


聞き慣れないのも当然
だった。初めて鳴った
のだから。

それは、生存可能な
惑星が接近した事を
知らせる音だった。