いくら謝られても、どうしようもない。

「あの、その代わり、ここで降りられます。
あそこに居るあなたに同化しちゃうから、ここから動けませんけど」


私は立ち上がり、車掌と運転手に礼を言うとバスを降りた。

心配そうに見守る車掌と運転手に手を振り、私は亡くした愛に向かった。
近づくにつれ、体が透き通っていく。

完全に透き通った私は、過去の私に重なった。

これで良かったのだ。
これで…



「どうしたの」

「うん?何が?」

「涙流れてる」

「あれ?ほんとだ。なんでだろ」