マリアの悲しみを癒すかのように雪が降ってきた。
すでに地面は薄っすらと白く色を変えている。
トマムは、いつの間にか眠ってしまったテリシアを優しく抱き上げ、
マリアに渡した。
最初にテリシアに、続いてマリアにキスをし、トマムは外に出た。
「必ず帰る。ここが俺の全てだから」
マリアの瞳から涙が止め処なくこぼれ、テリシアの額を濡らした。
テリシアが微かに覚えているのは、この情景であった。
トマムは降りしきる雪の中、ただ一人、グレンシールドの部隊目指し
歩いていった。
約束はしたものの、トマムには確証が無い。
とにかく会って話を聞いてからの事さ、と覚悟を決めた。
小さな黒い影がトマムの行方を遮るように降り立った。
「こんにちは。トマム様」
リンネである。
まるで別人のように無邪気な笑顔を見せている。
「おまえは誰…いや、何だ。人では無いのだろう」
リンネは軽く膝を曲げ、淑女のように会釈した。
「わたくしの名はリンネ。偉大なるギ-ル・グレンシールド王に
仕える使い魔でございます。」
すでに地面は薄っすらと白く色を変えている。
トマムは、いつの間にか眠ってしまったテリシアを優しく抱き上げ、
マリアに渡した。
最初にテリシアに、続いてマリアにキスをし、トマムは外に出た。
「必ず帰る。ここが俺の全てだから」
マリアの瞳から涙が止め処なくこぼれ、テリシアの額を濡らした。
テリシアが微かに覚えているのは、この情景であった。
トマムは降りしきる雪の中、ただ一人、グレンシールドの部隊目指し
歩いていった。
約束はしたものの、トマムには確証が無い。
とにかく会って話を聞いてからの事さ、と覚悟を決めた。
小さな黒い影がトマムの行方を遮るように降り立った。
「こんにちは。トマム様」
リンネである。
まるで別人のように無邪気な笑顔を見せている。
「おまえは誰…いや、何だ。人では無いのだろう」
リンネは軽く膝を曲げ、淑女のように会釈した。
「わたくしの名はリンネ。偉大なるギ-ル・グレンシールド王に
仕える使い魔でございます。」