徐々に円が狭まっていく。
何の合図も無く、はじけるように上の狼達が飛ぶ。
下の狼も直線に突っ込む。
だが、狼達は目標を見失った。
上に飛んだ狼の、更に上から十兵衛の声がした。
「見事な攻撃だ。だが柳生には効かぬ。」
その声と同時に二匹の首が飛ぶ。
十兵衛は輪の外に着地すると同時に斬り上げた。もう二匹の胴が分かれる。
「それは柳生にもある。虎乱の構え、と言う。くだらない暗殺技だ。」
言いながら、向かってきた残り一匹の首を飛ばす。
上に跳んだ狼は全て十兵衛に斬って落とされた。
下の狼達もまた、襲うべき相手を見失い、お互いの鼻先をぶつけ合った。
先生はそのうちの一匹の頭にふわりと、乗っていた。
次々に狼達の頭を渡る。
その瞬間、狼達は柔らかな肉球の感触を額に受けた。
それが最後であった。
下の狼達は全て、頭を破裂させて倒れた。
「さて、猫殿。いよいよ本番だ。」
「はい、十兵衛様。」
二人にとって、これぐらいの事は手慣らしでしか無かったのだ。
石段を駆け上がっていく二人の耳に、
仲間の死を哀しむような遠吠えが聞こえてきた。
清水の舞台、と呼ばれる高所から巨大な狼と、
老婆が飛び降りてきた。
何の合図も無く、はじけるように上の狼達が飛ぶ。
下の狼も直線に突っ込む。
だが、狼達は目標を見失った。
上に飛んだ狼の、更に上から十兵衛の声がした。
「見事な攻撃だ。だが柳生には効かぬ。」
その声と同時に二匹の首が飛ぶ。
十兵衛は輪の外に着地すると同時に斬り上げた。もう二匹の胴が分かれる。
「それは柳生にもある。虎乱の構え、と言う。くだらない暗殺技だ。」
言いながら、向かってきた残り一匹の首を飛ばす。
上に跳んだ狼は全て十兵衛に斬って落とされた。
下の狼達もまた、襲うべき相手を見失い、お互いの鼻先をぶつけ合った。
先生はそのうちの一匹の頭にふわりと、乗っていた。
次々に狼達の頭を渡る。
その瞬間、狼達は柔らかな肉球の感触を額に受けた。
それが最後であった。
下の狼達は全て、頭を破裂させて倒れた。
「さて、猫殿。いよいよ本番だ。」
「はい、十兵衛様。」
二人にとって、これぐらいの事は手慣らしでしか無かったのだ。
石段を駆け上がっていく二人の耳に、
仲間の死を哀しむような遠吠えが聞こえてきた。
清水の舞台、と呼ばれる高所から巨大な狼と、
老婆が飛び降りてきた。