道端に咲く花、民家の軒先にある看板、古ぼけたポスト。
目に映る物全てが皆、驚くほど変わっていない。
まるでここだけが時間を止めたようだ。
店の前に集合している者達も、想いは同じらしい。
皆が皆、あの当時そのままのあだ名で呼び合っていた。
「ゆうっ!」
集団に向けて、声をかける者がいる。
真紀子は思わずそちらを見つめた。
ゆう、と言うのは雄一のことだ。
「おう。そろそろ先生も来るはずだから。みんな、中に入ろうや」
居た。
雄一だ。
あの頃と同じ、爽やかな笑顔が眩しくて、真紀子は目を伏せた。
久しぶりに見る同級生は、皆おじさんとおばさんになっていた。
担任だった竹丘先生だけが変わらない外見を持つ。
考えてみるまでもない、竹丘先生は当時から既に老け顔であった。
とりとめもない馬鹿話、尽きることのない与太話、その合間にほんの少し、
今の生活の愚痴を織り込み、皆は飽きる事無く話し続けた。
真紀子も時の経つのを忘れ、珍しく酒の量が増えた。
気付いたら誰かの肩にもたれて眠っていた。
電車の中だ。
窓からは沈みかけた夕陽が見えている。
(綺麗…明日も晴れるといいな)
ぼんやりと夕陽を見つめながら、真紀子は、ようやく誰かに
もたれている事に気付いた。
目に映る物全てが皆、驚くほど変わっていない。
まるでここだけが時間を止めたようだ。
店の前に集合している者達も、想いは同じらしい。
皆が皆、あの当時そのままのあだ名で呼び合っていた。
「ゆうっ!」
集団に向けて、声をかける者がいる。
真紀子は思わずそちらを見つめた。
ゆう、と言うのは雄一のことだ。
「おう。そろそろ先生も来るはずだから。みんな、中に入ろうや」
居た。
雄一だ。
あの頃と同じ、爽やかな笑顔が眩しくて、真紀子は目を伏せた。
久しぶりに見る同級生は、皆おじさんとおばさんになっていた。
担任だった竹丘先生だけが変わらない外見を持つ。
考えてみるまでもない、竹丘先生は当時から既に老け顔であった。
とりとめもない馬鹿話、尽きることのない与太話、その合間にほんの少し、
今の生活の愚痴を織り込み、皆は飽きる事無く話し続けた。
真紀子も時の経つのを忘れ、珍しく酒の量が増えた。
気付いたら誰かの肩にもたれて眠っていた。
電車の中だ。
窓からは沈みかけた夕陽が見えている。
(綺麗…明日も晴れるといいな)
ぼんやりと夕陽を見つめながら、真紀子は、ようやく誰かに
もたれている事に気付いた。