驚いたことに、ゴンが返事しました。

リサちゃんは嬉しくて小さくジャンプしました。

「ゴン、ゴンだ、やっぱりゴンだ。ねぇ、ゴン。リサとおうちに帰ろ?」

するとゴンは悲しげな声で答えました。
「ごめんね、リサちゃん。それは出来ないんだ。」

リサちゃんは目を丸くしました。
「なんでー?どうしてなの?リサが嫌い?」

「違うんだよ、リサちゃん。僕はね、死んじゃったんだ。ようやく僕によく似たぬいぐるみを見つけて中に入ったのさ」

リサちゃんはまばたきもせずに聞いています。

「だけどね、リサちゃんがあんまり悲しむから、心配で天国に行けないんだ。」
「…そうするとどうなるの?」

「どこにも行けないまま、消えてしまう。」

リサちゃんは悲鳴をあげました。
「だめぇっ!ゴンが消えちゃうなんてダメよっ!どうしたらいいの?」


ゴンが優しく優しく言いました。
「お父さんとお母さんの言うことを聞いて、僕のお墓に花をお供えしてください。」

「それでいいの?!わかった。ちゃんとするから」

「ありがとう。これで天国へ行けるよ」

リサちゃんは、ゴンから手を離しました。

「ねぇ、ゴン。もう一度逢える?」

「いつかきっとね。リサちゃん、元気良く前を見て大きく手を振って歩いて行くんだよ」

「はい!」
リサは元気良く返事しました。

四へ