昨日のこと。
お姉ちゃんとふざけ合っていて、
若様、ちょいと調子に乗りすぎてしまいました。

若様、おねえちゃんが嫌がってるからね。
そこらへんにしときなさい。

「きゃいきゃいきゃい」

ほら、だめだってば。

「うきゃうきゃうきゃ」


ふむ。言う事を聞きませんな。
そういう子の所にはサンタさん来てくれなくて
いいかもな。
よし、お父さんサンタさんにキャンセルの電話いれとこ。

あ、もしもし。サンタさん?まいど、久しぶりっす。
や、申し訳ないんすけどね、うちの若様が我がままなんすよ。
今年のオモチャ、キャンセルしといてくれますか


「………」

ありゃ?

「う、うぇぇぇぇん」

あ。泣かしちゃった…
若様、いいかい。
君は「ごめんなさい」が言えない子なのかな?
おねえちゃんが嫌がってて、お父さんもお母さんも
止めなさいっと言いましたね?
ここは「ごめんなさい」だよね?

「うぇぇぇ…ごめんなさい」

うん。判ってくれたらいいよ。
さ、お母さんもサンタさんと仲良しだから、
もう一度頼んでもらいなさい


………なんでお前も泣いてるのだ、娘や

「だから言ってるじゃない、お父さんのしみじみ系の
叱り方は効くんだってば!」

あ、ああそう。
ごめんね。
でもね、お父さんもしみじみ系の叱り方ばかりじゃないよ

この前ね、とある美容室の前を通りかかったんだけどね、
店の前の点字ブロックを塞ぐように車が停まっててね。
こりゃ危ないよなって、お父さん、店の人に
教えてあげようと思ってさ。
店長さんに「あれ、危ないですよ。どかした方がいいと思います」
って優しく言ったんだよね。
そうしたら、「店の前をどう使おうと勝手だ」みたいな事いわれてね。

ほんのちょっぴりキレちゃった。
ほぉぉんの少しだけ怖い顔と声で注意したらさ、
店長、涙目になっちゃってね。
店員の女の子、泣き出しちゃってね。

すっかり悪人になっちゃった。あっはっは

「あっはっはじゃない!」

ごめんなさい
もうしません

「やってもいいけど、もう少しアダルトに怒んなさい」

はい。