「きゃ。判ります?」

「バレバレだよ。
好きなの?」

「好きっていうか、
タイプっていうか」

「好きなんじゃん。」

私は少女と一頻り
話し、その場を
離れた。最後には
サヨナラと手を
振りさえした。

多分、頭のおかしな
人にしか見えない
だろうな、私は
クスクス笑いながら
家に帰った。

次の日も少女は居た。

「おはよう。」

「おはようございます
、行ってらっしゃい。」

幽霊に見送られるの
は世界広しと言えど
私だけだな、
変な優越感だった。

その日は定時で
あがる事ができた。

夕焼けの中で見る
少女は更に美しく、
声をかける事を
ためらうほどだった。