「太田軍曹!」
「はい、部隊長殿!」
「我が部隊は既に
半数を失った。
一旦、後方基地に
撤退する。」
「はっ!」
「おまえが第三小隊を
率いてしんがりを
努めろ。いいなっ!」
「はっ。」


慎吾は塹壕に座り、
静かに時を待った。

いよいよここまでか。
あいつ、今頃何してる
かな…
もう一度、あいつの
飯、食いたかったな。

激しい戦闘が始まった。
慎吾が率いる部隊は
徐々にその数を
減らしていった。

そして、慎吾の足を
銃弾が貫いた。
慎吾は川の中に転げ
落ち、そのまま
流されていった。

皮肉にも、その頃、
和平条約が締結され
、ようやく戦争は
終わりを告げようと
していた。