勤務シフトの影響で、しばらくの間、空手の稽古に行けなかった。

先日、ようやく時間が作れたので恐る恐る行ってみた。

事情は話していたから、大丈夫とは思うがやはり多少、気が引けるからね。

嫁はんは、
「案ずるより産むが易し。安寿と厨子王より小野ヤスシ。」と励ましてくれた。

押忍。ご無沙汰しまして申し訳ありません。

「おや?どちら様?」

う。…今日からお世話になります、つくねと申します。


「あぁ、なるほど。えぇと…つくねさん?」

はい。

そうこうする内に、他の道場生が現れる。

「お、つくねさん!お久しぶり」

あ、久しぶりっす。また始めますんで。

「はい、皆さん。今日から一緒に稽古する…えぇと…つくねさんでしたっけ?」


…えぇ。皆さんよろしくお願いいたします。


「はい、まずは相手の右ハイを捌いてワンツーロー。あぁ違います。ローは、こんなふうにビシィッと」


師範、痛いっす。

「あぁ、ミット付けて無かったね。えぇと…つくねさんでしたっけ?」



…えぇ。泣いていいっすか。


「あ、そうだ」

…はぁ、なんでしょ


「来月から月謝、五百円上がるからな、つくねくん♪」

あ、ありがとうございます!



って何で礼言ってんだ俺…