シェラレオネを御存知だろうか。
最近、ブラッド・ダイヤモンドという映画で取り上げられたアフリカの国だ。
アフリカ大陸は、人の横顔に似ているが、その丁度後頭部の下側にある国だ。

ダイヤモンドが採れるにも関わらず、そのほとんどが非合法の輸出やテロ組織の資金源に使われる為、国民には利益が回らない。
だからこそ、シェラレオネは世界でも最貧国と呼ばれている。

またの名を『五歳まで生きられない国』。


反乱軍による内戦が、この国に凄まじい爪痕を残したのだ。

軍は老若男女問わず、住民達を襲い、無惨にも手足を切り取った。

その為、街には両腕が無い者や片脚が無い者が溢れている。

当時、少年達は兵士として狩り上げられた。
食べていく為には仕方がない。
人は、餓えの前では無力なのだ。

信じられない事だが、少年兵としての第一関門は、己の親を殺す事だったという。

こうして子供達は、満足に教育も受けられず、日々の食事にも事欠く生活を余儀無くされたのだ。
内戦が終わった今も、貧国が無くなるわけでは無い。

現在、フリータウンなどの都市部では市場も活気に溢れ、賑わいを見せる場所もある。
が、それは外国人や一部エリートだけに与えられた繁栄だ。

大多数の者は、未だに貧困から抜け出せずにいる。

更に追い討ちをかけるように、マラリアやラッサ熱、マールブルグ病などの伝染病が子供達を襲う。

守ってくれる大人達が居ず、食事すら満足にとる事ができない子供が、伝染病に勝てるわけが無い。