「あの…ちょっといいっすか」

「あ、どやった。なかなかの見物やったやろ?」

「ええ。すごかったです。…で?これは一体何の」

「あぁ、ちょっとな、仕事手伝ってもらうんよ。クリスマスにな」

あぁ、そうか。どこかで見かけたことがあると思ったら、
サンタクロースのおじさんだ。

「サンタさんですか。えらい派手な格好で」

「夏やからな、あないな分厚いコート着てられまっかいな。
わし、夏はいつでもこうやで。」

アロハの襟を引っ張る。その姿は衣装こそ違えど、まさにサンタクロース
であった。

「でも、仕事に使うって…サンタさんはトナカイやないんですか?」

「うーん。あいつらな、燃費悪いねんか。その点な、日本鹿は
小回りも効くし、勤勉やし、燃費がええ。
今年の冬から乗り換えることにしてん」

ほたらな、とサンタさんは去っていった。
今から日本の子ども達の素行を見て廻るそうだ。


というわけだから、お子さんのいらっしゃる方は是非伝えて欲しい。

『アロハシャツのサンタが見てるよ。』