さて、今日は奇跡的に休みが取れた。
娘はさっさと友達の所に遊びに行った。
嫁はんと、俺と若様と三人で公園に
遊びに行くのだ。

晴れ渡った空の下、出鱈目な歌を歌いながら
若様が行く。
手には折り紙で作った手裏剣をもっている。

「おかあしゃん、おとうしゃん、はしるよ」

おーし。
いや、待て待て、嫁はん。
何故に欽ちゃん走りだ。

あぁ、桜がほころび始めているな。
何やら判らんが、小鳥達も鳴いている。

若様は池のほとりで何やら見つけたようだ。
お、それはタニシだな。

「どうも。わたくし、田西、と申します」
いや、嫁はん間髪を入れぬボケは良いから。

若様、今度は向こう岸だ。
木の枝で波を作って遊んでるな。

おぉい、気ぃつけろよ。
あ。
左足がはまった。
言わんこっちゃない。

待て。
ちょっと待て。
何故、そこで右足も突っ込もうとするのだ。
何だ、その選択肢は。
そのような道の選び方は父の人生には無かったぞ。

こいつ、何かあったら行ってまえぇっ!の性格なのか。

「O型ですから」

いや、嫁はん。冷静なツッコミをしている場合では。

は。まさかお前の性格…