みちのく福島ちょこっとひとり旅 その1、宇都宮から白河へ | みののかみのブログ アメブロ版

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美濃国出身・在住のみののかみが日々気付いたこと・感じたことを書き出すもの也

史跡および日帰り天然温泉の訪問記が殆どと成り候

名古屋・名鉄バスセンターから福島・福島駅前へ

途中愛知県内と栃木・福島県内で停車して

一日一往復する夜行高速バス路線がある。🚌🌃

夜行高速バスであちこち旅する中で、

この路線の利便性に注目するようになり

福島県内に多い城下町をめぐる旅の行き来に

効率的に使えるかなと思うようになった。

 

福島県内は、戦国時代から中小の大名が割拠し、

大名同士の争いが絶えない地域だったが、

戦国時代も終わりになって

県内北端の伊達郡を領していた伊達政宗が

中通り地方(中央部の大河阿武隈川流域)の

大名たちや会津の蘆名氏を圧倒し、

県内地域の統一を進めた。⚔️

そこへ豊臣秀吉による全国統一が及んで、

伊達政宗は現在の宮城県域にほぼ押し込められ、

福島県域の会津と中通り地方には蒲生氏郷が入った。

文禄4年(1595年)に蒲生氏郷が亡くなると、

嫡男の秀行は下野宇都宮に減封のうえ移され、

会津と中通り地方の大半には

越後の上杉景勝が会津若松城主として移された。

そして関ヶ原の戦いで徳川家康に抵抗した

上杉景勝は出羽米沢に大減封で押し込められ、

福島県域には、蒲生秀行の復帰を経て、

伊予松山城主の加藤嘉明との交替で

加藤氏が入るもその改易後には、中小の大名が

江戸時代の終わりまで頻繁に入れ替えられた。

大きな城郭を擁して県内西部を一括支配した

会津若松城主は別格として、

中通りも浜通りも、親藩も譜代も外様も

江戸時代を通して数多くの大名たちが

入れ代わり立ち代わり入り、

各地に城郭や城下町を残し、

各地に大名統治の歴史が残された。

 

福島県内は、というより東北そのものに、

まだ人生で一度も足を踏み入れたことがなく、

出来得る限りで、南端から順番にでも

歴史をたどった城下町をめぐってみたいと

若い頃からずっと思っていて、

夜行高速バスの名古屋~福島の路線は、

福島県内の城下町訪問の手段として

日程的にも費用的にも非常に便利な

すぐにでも予約して乗車に行きたいバスだった。

しかし、

東日本大震災や相次ぐ集中豪雨災害で

福島県内で災害被災が次々発生し、

また新型コロナの大流行により、

名古屋~福島の夜行高速バス路線は

金曜日と土曜日のみの発車になってしまい、

休みが合わなくてずっと福島県内へ行けなかった。

 

しかしようやく金土日と休みが取れて、

新型コロナの大流行の波も収束してきて、

名古屋~福島の夜行高速バスに往復乗車して

福島県内の城下町めぐりに行こうと思い立った。

また今回訪れる福島県内の城下町の中で、

一番南にある白河の白河小峰城は、

江戸時代往時のままに木造復元された

天守閣(三重櫓)がそびえ建っていて、🏯

一昨年観た映画『引っ越し大名』でも

親藩大名の松平直矩(及川光博さん)が

度重なった転封の末に落ち着いた城として描かれ、

福島県内の城と城下町でも絶対に外せない、

ここだけは行きたいと思う目的地になった。

 

福島県内の中通り地方には、南から順番に

JR東北本線などに沿って白河・二本松・福島が、

少し外れて棚倉・守山・三春と城下町があり

(福島県最大の都市の郡山は城下町由来ではない)、

丹羽氏の城下町の二本松や秋田氏の城下町の三春、

そして譜代大名が頻繁に入れ替わった棚倉や

板倉氏の城跡に福島県庁が建った福島も

江戸時代の城下町として一度訪れたかった。

ただし問題は城や城下町のアクセスや

現在の城下町に何が残っているかどうかで、

JR東北本線の駅が城下町にあり

現在も都市が大きく商業施設も多い

白河・二本松・福島の3都市は

訪問にまったく問題はないものの、

白河からJRバス関東の路線バスまたは

郡山あるいは茨城県の水戸からJR水郡線で

往復することになる棚倉は、

調べたところ水濠で囲まれた城跡のみ

(建物遺構は皆無)で資料館も無く、

三春は郡山駅からJR磐越東線の三春駅へ行き

さらに城も城下町も駅から徒歩30分と分かった。

また守山はJR水郡線の駅はあるものの

遺構は皆無で、公民館に葵の御紋

(守山藩主は水戸徳川家分家)があるのみと

調べたら分かった。

夜行高速バス利用で福島県内に入ったら、

白河を第一の目的地として、

福島県内最大の城郭と城下町の会津若松へ

郡山駅からJR磐越西線または

特急バスで往復することも含めて考えて、

体力や天候に応じてこれらの城下町を

臨機応変で選んで順番に訪れようと考えた。💡

 

金曜日の夜、台風15号が接近する中、

福島行きの夜行高速バスが発車する

名古屋の名鉄バスセンターへ向かう。🚌🍃🌀☔

福島行きの夜行高速バスは22:10の発車だが、

台風接近とそれにともなう豪雨により

JRの列車も大部分が運休になる中で、

福島行きの高速バスも運休にならないか

それも帰りの福島からの高速バスも

台風直撃で運休にならないか心配になり、

名鉄バスセンターの窓口が開いている時間に

バスの運行情報を確認に行こうと、

まずは18:30頃に名鉄岐阜駅へ

名鉄電車に乗り継ぐべく向かった。

乗車した岐阜バスの路線バスが、運転士のミスで

何故か名鉄岐阜駅前を通過してしまい

(降りる客もバスに乗る客も大勢いたのに)、

それならばJRで名古屋駅へ行こうと

次のJR岐阜駅でバスを降りて

岐阜駅の改札ま口で行ったが、🚉

逆にそのイレギュラーなトラブルのおかげで、

JRが全線運休していたことを知れた。😲🚃❌

結局JR岐阜駅から名鉄岐阜駅へ歩いたが、🚉🚶

名鉄は全線通常運行していて、🚊🚆⭕

ちょうどホームに入線してきた特急電車で

何事もなかったかのように名鉄名古屋駅へ行った。🚆

名鉄名古屋駅には問題なく到着し、

地下街から名鉄百貨店ビルの続きの

名鉄バスセンターへ急ぎ、窓口でたずねると

「今のところ高速バスの運休情報はございません。」

「運休になれば、予約された先から

 連絡(電話かメール)が入るはずです。」

と返答され、

突然の運休で途方に暮れる心配は無くなって、

そのまま22:10の福島行きのバス発車まで

名鉄バスセンターの待合室でじっと過ごした。

スマホで台風情報は頻繁にチェックしていたが、📱

この金曜日の夜に紀伊半島沖にいた台風は

旅先の福島県にどんどん近づく様子で、🍃🌀☔

乗車を予約し代金をクレジット決済した以上は

バスで行ける宇都宮までは移動しようと決めて、

その後は帰りのバスが運休になっても

台風通過後に交通機関を乗り継いで帰宅しようと

今回の台風襲来への対応を思案した。

なお、宇都宮まで高速バスに乗車するのは、

白河の城下町へ行くには宇都宮駅から

JRの電車を乗り継いだ方が

色々都合が良いためだった。

 

福島行きの福島交通の高速バスは

20:10定刻に名鉄バスセンターを発車した。🚌

台風が静岡・神奈川県あたりの海岸に近づく中、🌊🌀

バスが名鉄バスセンターを出てすぐに、運転士から

「 台風15号の影響により、静岡県内にて

 新東名・旧東名(アナウンスではそのように

 言っていた)ともに通行止めになっております。」

「 この先、下道や迂回ルートの走行により

 到着時刻が大幅に遅れる可能性がありますことを

 皆様ご了承ください。」

とアナウンスがあった。

バスはしばらくは名古屋高速や東名を

順調に走行していた様子だったが、🛣️🚌

豊田インターで停車後、しばらく眠ってしまい、

ふと目覚めて窓の外を見ると、

中央道の瑞浪インターあたりを走行していた。🛣️

後で知ったのだが、静岡県内は

高速道路を走行するどころではない大雨で、☔

土砂崩れなどの被害も出ていた。

中央道には台風の影響は出ていなくて

高速バスは中央道ならば走行出来たと分かった。

バスは中央道に回ったおかげて、

八王子から圏央道に入り栃木県に近づくと

ほぼ定刻通りになったと分かり、

運行した福島交通の運転士2人には

称賛しかなく、さすがとしか思えなかった。🤗👏

 

JR宇都宮駅西口にバスが無事に到着したのは

定刻通りの午前5:28。

台風本体は東京以北には来ていなくて、

宇都宮は雨が降っているだけだった。☂️

 

この宇都宮駅で、

ずっと見たかったものがあった。

宇都宮駅から東の芳賀町へ

路面電車タイプの「LRT(Light Rail Transit)」の

「宇都宮ライトレール」が延びることになり、🚈

宇都宮駅東口にターミナルの電停を建設している、

その開業前の建設工事が進んでいる姿を、

宇都宮駅へ行ったら是非見に行きたかった。

すでに軌道の大半は竣工し電車も出来ているが、

開業は今年8月の予定が一年延期になっていた。

併用軌道の線路が宇都宮駅の構内を前に

直角にカーブしてホームに進入する形が

ほぼ出来ているのだが、

併用軌道とホームの周辺がまだ

整備工事が進んでいない様子。

とりわけ軌道が直角にカーブするすぐ横の

再開発ビルの用地はまだ更地で、

その影響なのか、

周辺の歩道もすべて通行止めになっていた。

しかし、LRTの鉄道路線が

2005年(平成17年)に廃止された

岐阜市の姿をずっと見てきた身には、

こうして真新しい併用軌道と電停が

どんどん出来ていく姿を目にるだけで、

「宇都宮、頑張れ❗❗」

と心から応援したくなる。✊📣

 

宇都宮駅から福島県の南端の白河へ

電車の乗り継ぎで移動するが、

宇都宮駅から北上する

黒磯行きの電車の発車時刻が6:58で、

待ち時間が出来たため、

駅の待合室で朝食のおにぎりを食べて

黒磯行き電車への乗車を待った。🍙🕖

宇都宮ライトレールの併用軌道を確認に

宇都宮駅東口へ出た際に、

開店している店舗も確認したが、

開いていたのはコンビニばかりで、🏪

喫茶店も早いところでも

7時にならないと開店せず、

夜行高速バスを早朝に降りた6時台では

コンビニで朝食を調達するしか

出来ないのだなと思った。🕕

 

JRの電車は運休にならず動いていて、

東京方面には長大編成の

2階建てグリーン車も付いた電車が

次々に宇都宮駅ホームに入っては発車し、🚃

反対方向の黒磯行きも、

定刻の6:58に発車した。🚃

 

そして黒磯駅でまず乗り継ぎがあり、

さらに福島県に入って新白河駅

(白河駅の一駅手前で、東北新幹線の駅も併設)

で二度目の乗り継ぎがあり、

白河小峰城の最寄り駅の白河駅に降り立った。