【第一回:ESの心得】

http://ameblo.jp/ippei1987/entry-10118404887.html

【第二回:ES1ページ目の考察】

http://ameblo.jp/ippei1987/entry-10118425918.html

【第三回:ES2ページ目の考察】

http://ameblo.jp/ippei1987/entry-10118606558.html




【本日第四回:H社ESの3ページ目の考察】

H社ESの3ページ目はこのESの核とも言うべき部分です。すなわち、困難を乗り越える時に必要なものは何か、過去の具体的な経験を交えて説明するのが一問目H社へのインターンシップの志望動機が二問目



【設問1】

あなたが困難な壁に直面したときに、その壁を乗り越えようという気持ちにさせるものはなんですか?あなたを”やる気”にさせるものについて記入し、それについてあなたの経験を交えながら具体的に説明してください。




この設問を見た瞬間に何を書きたいかすぐパッと思いつく人は、きっと充実した大学生活を送っている人でしょうね。パッと思いついた人は、それを書くのが一番いいです。なぜなら、面接で問われても自信をもって語れるものであるのでしょうから。



一方普通の人は何を書いたらいいんだろうって悩む気がします。ありきたりすぎるシチュエーション、例えば困難なことを「部活」と設定して、乗り越えるために必要なものは「忍耐力」とか「努力」とか「向上心」とかっていうのはありきたりすぎてあんまり面白いものでもないし、でもその他にはこれといって思い当たることがないし、って悩むのが普通だと思います。


そこで考えるべきは、果たしてこの設問でH社は何を聞きたいのか。


それは、おそらく困難に耐えうる力自らで道を切り開く力なんてものではないのです。そして、面白さでもユニークさでもないのです。



これは推測ですが、H社がこの設問で見極めるのは主題として「何をやってきたか」副題として「全体を通して見られる人柄」であると思うのです。人柄という点では忍耐力や向上心と言ったような部分も入ってくるので、上述した困難に耐えうる力自らで道を切り開く力というのも一要素でしょう。



ただし、それはメインではありません。メインは「どんなことをやってきたのか」ということです。なぜなら、企業はESから学歴は読み取れても、その人のバックグラウンド性格は知りえません。



その点、性格については2ページ目で既に詳細に記述済みなのです。残すはバックグラウンドのみ。



いくら学歴が良くても温い生活を送ってきた人はたくさんいます。困難性をテーマとした設問が為される本当の意義は、その人の最も力を入れていた部分が必ず困難性のテーマに選ばれることが予想され、ゆえにその人のバックグラウンド、そのエピソードを通じて全体的な人柄が把握できるという点にあります。



したがって、本設問で何を見られるのかと言ったら、裏を返せば自分の一番力を入れてきた部分を見られるのです。





これがわかったところで、どうテーマ選びをすればいいか。



自分の一番力を入れてきたことは必ずや面接で聞かれるので、架空小説はすぐにばれます。ですから、ここでは素直に一番力を入れてきたことを書くのが無難かと思われます。ただし、似たようなエピソードがいくつも出てくるのは目に見えているので、他の人との差異をつけるために、自分独自の状況といったようなものを詳細に記述するのが吉でしょう。





後は、補足としてES全般において注意すべき点が一点。



法学部で後輩に「レクチャー」と言って、法律を教えるときにも必ず注意するのですが、論文形式のESでも「問いに対して的確に答えるという誠意」が非常に大事になってきます。問いに対してのテーマがそれたり、問題の意図から大きくはずれてしまっては絶対に評価されません。

その評価されない一例を挙げたいと思います。

Aさんのこの行為は違法か適法かという問いがあったとします。皆さんなら普通は文末に何をつけるでしょうか。結論の部分には、必ずAさんの行為が違法であるか適法であるか、その認定を書くはずです。しかし、ある人は「Aさんはこういうことをやったから悪い人だ。」と答えました。もうお分かりだと思いますが、結論の部分でどう考えても「問いに答えていない」のです。



これは、どのような小論文においても言えることです。そして、意識していない、または慣れていないと意外と見落としがちだったりします。問いに対して明確に、的確に答えていると、読んでいる側としても理解しやすく、評価は確実に上がります。ですから、書く時には必ず問いに注意します。



例えば本設問のように、「やる気にさせるものについて」、「経験談を交えて」という問いであれば、メインテーマは「やる気にさせるもの」です。それについて「具体的な経験談を交えながら」という注文つきで理由を述べる必要があります。



ここで具体例を挙げて、こうこうこういうことがありました。で文章を締めくくらせては当然わけがわかりません。すなわち、こういう具体例があり、その時こういうやる気にさせるものがあって、そのものが私を俄然やる気にさせた。だから○○が困難な状況下で私をやる気にさせるものだ。とすっきり書いてやればポイントは高いでしょうね。





続いて二問目。これは本ESの核になる部分です。



【設問2】

あなたがH社のインターンシップに参加を志望する理由について、インターンシップで何を得たいかということを中心に、書いてください。



インターンシップの志望理由。これは確実に面接でも聞かれるので最重要、最優先事項です。


しかし、この問題は就活生にとってはえぐい。特にインターンの段階では、他のインターンにも参加していないので、その業界の「仕事内容」がわからないのです。




ここで、自分はこの業界のこういう業種について、あるいは業界全体の仕事について具体的にこういう勉強をしてきた。しかし、実際は見てみないとわからないので、インターンシップで実務を経験したい。



と事前に情報を得て、それを元に述べるのは一つの手だと思います。


でも、自分はこの手法をあまりお勧めしません。



理由は二点あります。一点目は相手がその道のプロである以上、その勉強内容に突っ込まれたら確実に負けます。相手によってはフルボッコをくらいます。二点目は、感心されるか可愛げがないと思われるかが紙一重であるということです。



書く量が多ければ、当然その勉強内容の中身について詳細に触れないと枠は埋められません。そこに、覚えたての知識をずらずらと並べ立てて、疑問に思ったところ、興味があるところ等を書いていて、これをインターンで知りたいなどと書いても、必ずしも実務と独自の勉強内容がリンクしているとは限りません。むしろ大枠の勉強内容と、細かい仕事まで担当が割り振られている実際的な業務とでは必ず至る所に齟齬が生じます。



間違った、あるいは実務とずれた知識をずらずらと並べ立て、こういう勉強をした。そこで、興味を持ったこういう点の実際の業務内容をインターンで見たい、というようなことをインターンシップの参加志望理由にするということは、そもそも本社はそんな業務をやっていないので、お見せすることはできない。よってインターンに来る価値なし、としてESで即効切られる危険性があるということなのです。





では、まったく業務内容に触れなくてもいいのか。



確かに、その業界での実務経験もなく、勉強もしてない人にとっては業務内容に触れたくても何もわからないのでまったく書けません。でも何かしら業務に関して触れないと、興味がないと思われて切られます。



そこで、誰にでもできる有効な手法を1つご紹介します。それは、応募概要に載っているインターンの実施内容、あるいは会社概要に載っている実務内容について当たり障りのない程度で触れ、こういう業務内容に興味があるから見てみたい、本インターンの形式は自分にとってはこういうものを得られる貴重な機会であるからインターンに参加してみたい、と書くことです。



これを書くことで、インターン参加への「目的性」がはっきりと見えてきて、且つ興味がないなら来なくてもいいといって切られることもなく、更には背伸びしすぎないので知識という点で墓穴を掘る危険性もゼロに等しくなるからです。



うまい志望理由を書くためには、当該会社が「何を目的にインターンを実施しているか」ということの考察に尽きると思います。例えば、職種体験なら「実際の現場を見てもらおう」ということがインターンの趣旨であるでしょうし、ケーススタディ形式なら「知識を身につけてもらおう」ということでしょうし、課題解決形式ならば「協調性や議論、対応力を養うことを通じて業界を理解してもらおう」ということであるのでしょう。



うまく掴めば、インターンの志望理由としては最強です。人事担当者さんも頷きながら太鼓判を押せるでしょう。





長くなりましたので本日は一言で締めくくりたいと思います。

「就活は、背伸びせず、素直に誠心誠意」