2019年度 34本目の劇場鑑賞
2008年にインドのムンバイで起きた同時多発テロを題材とした実話ベースのドラマ。
人々を容赦なく惨殺するシーンが過激過ぎるて目を背けたくなるとの噂だったが、個人的には此の手のシーンのある作品を多々観てるので、さほどハードさは感じなかった。
惨殺シーンそのものよりも、〝自分だったら?家族だったら⁉︎〝との想像を否が応でもさせられるので、そちらの方が怖かった。
主人公のアルジュンは実際には存在しなかった様で、複数のホテル従業員の行動を集め、映画用に象徴として作られた役どころらしい(料理長は実在した様だ)。
演じたデヴ・パテルはその風貌といい雰囲気といいまさに適役と感じた。
犠牲者やその家族はもちろんの事、実働部隊となった少年達もある意味、被害者と言えるのでは?と言ったら擁護しすぎか?、、、
アジアのある地域でもそうだが、間違った洗脳教育と、金や家族の命を盾としたやり口、況して年端もいかない少年を使い捨ての駒として殺人に向かわせる、凡そ人間的とは言えないその狂気。
宗教的なのか権威的なのか知る由もないが、憎むべきは一部のテロ組織リーダー達には違いない。
この作品では、悪(テロ組織にとっては正義⁉︎ 道徳的に言えば悪だと)と善とを単に図式化せず、そのあたりの背景や少年達の心の揺れや葛藤も炙り出し描写している。
sheenさんもこのブログで書いていたが、根本にあるのは、やはり貧困と教育に違いないと思う。日本の様な平和な国ならいざ知らず、生きるか死ぬか? 食うか食われるか⁉︎ までの過酷な状況に陥れば選択するのはもはや自明の理である。
人は生れながらに道徳心が育つものだと思いがちだがそれは違う。
平和な環境に教育があってこそだと思う。
我々の様に、水も空気も平和も無償提供されていると勘違いしている国は世界的に見てももはや珍しい部類に入るのではないかとさえ思う(今の香港を見たら、、、)。
我が国では、権威とその権威すらをも支配している何者かが国民を無知に無知にと導き、マスコミもそれに同調し盲目化させ牛耳ろうとしているのである。
我々は、〝知〝こそが抵抗手段および最大の武器だと認識すべきである。
話は作品から大いに逸れた。
テロの首謀者が未だに明らかにされていない、捕まっていない、というのはかなりの恐怖だ。
評点・・・★★★★ 4
『作品の雰囲気は、かの歴史的ドラマ〝24〝に似ているなと。インド版の〝24〝かと思った。だからこそ途中から、早くジャック・バウアー出て来てくれ!という願いにも似た気持ちになったのは私だけではないはず。劇中で明らかにになっているが、狙われたのは白人、アメリカやイギリスの金持ちを生け捕りにしろ!と指示があったが、やはり身代金要求の為のテロに違いない。逆に言えば思想的要素がどれだけこの悲惨なテロに入っているのか知りたいところだ。しかし、それにしても制圧部隊の到着が遅過ぎる!パキスタンとのあれこれもあるし、都会周辺の危機管理はもうちょいなんとかならんか、インド!』


