2019年度  99本目の劇場鑑賞


魔女マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)が主役の「眠れる森の美女」のスピンオフ第2弾。

妖精の国、ムーア国のオーロラ姫(エル・ファイング)は隣の国の王子フィリップから求婚され結婚することになった。しかしながらフィリップ王子の母親イングリス王妃(ミシェル・ファイファー)はこれを機会に妖精の国を滅ぼそうとする。

これぞディズニーのファンタジー映画!

当然CGとペイントが多いが凝ったカメラワークの実写との合成映像は雄大で美しい。大予算で制作された作品ならではの仕上がりになっている。妖精が死ぬと花になってしまうのはこの作品のアイデア?それとも昔からそう言われているの?

マレフィセントの翼の動きが自然でしかも迫力満点でかっこいい。美脚も少しだけ見せてくれる。高空から垂直に急降下してくるシーンは弾丸のようでしびれた。
 
1作目でも目立っていた3人のかしましいオバサン妖精たち(イメルダ・スタウントン他)は今回も大活躍。

この作品はアンジーの当たり役の一つだと思うが、それにも増して今回はミシェル・ファイファーの嫌われ役が光っていた。

狡猾でしぶとく、アンジーと対峙する場面では先輩女優の貫禄を醸し出していた。

後で調べて分かったのだが彼女は小生と大して変わらない年齢。未だに魅力的だ。
 
現代劇であれば何とも思わないが、ファンタジーといえども「昔々・・」から始まる西洋の物語に黒人や東洋人が普通に登場するのはどうしても違和感がある。最近の幾つかの歴史映画でも目についている。

舞台が島国の日本と違いヨーロッパだからそれは不自然ではないのか?業界の人種差における労働問題からきているのか?

日本の時代劇に白人や黒人が和服を着て登場したらおかしいよね~。
 
争いは当事者のどちらかが一方的に悪いことから始まるのではなく、双方にそれぞれの事情があり、またコミュニケーションの欠如や誤解が原因になることが多い。この作品ではイングリス王妃が一番の悪者になってはいるが上記のような要素が含まれていてシンプルな勧善懲悪の物語ではない。

大人の観客を意識したのだろうか、子供への教育的な配慮なのだろうか。

「国を統治する者は国民に恐怖を植え付け、それを利用する必要がある」との台詞にはメッセージ性を感じる。

映像も音楽も素敵だが、やはりこの作品は基本子供向けで、大人がこの物語に陶酔することはでない。


評点・・・★★★ 3
『最後のハッピーエンドのシーンは長が過ぎ! 短く(その後2つの国は仲良くなり、二人は幸せに暮らしましたとさ。)ではだめ?』