(モッサン 新作)

2019年度  10本目の劇場鑑賞


東京大空襲による惨禍な戦時下。

大田区の保育所から埼玉の奥地に疎開した保母達と生き残った53人の子供の実話物語。


奇しくも、同じ埼玉が舞台の〝翔んで埼玉、が隣のスクリーンで賑わいを魅せる中、こちらの観客はかなりまばら。


主演  戸田恵梨香、大原櫻子にして上映館数は〝翔んで埼玉〝の1/3といったところか(観客動員は雲泥の差⁉︎)。


特に邦画の商業性に走った作品や、テーマや熱の無さそうなものは完全スルーするのだがこの差はしかし、、、


正直、作品として特筆すべきものは無い。

これまでに数多ある戦時ドラマとそう差異も無い。


演出はシニア向けに寄せたのだろうかかなりベタだが(時代を鑑みてもせざるを得ないか?しかしココが戦時ドラマとしての見極め所と思う)、大原櫻子を起用した事で若干の現代風リズムが出ている。


常々、我々の平穏な暮らしは、先の戦争によって失われた多くの犠牲者あってのものと認識しているので、こうした作品は極力見逃したくない。


普段スマホばかり凝視している世の中にあって、本当に見るべきは〝人の心〝と反省すると共に再認識出来た。


食べる物もなく、お風呂にもめったに入れず、キャラメルひとつで皆が興奮する。

たわいもない歌や遊びに一喜一憂。

そんな時代を生きた、または無念の死を遂げた方々に改めて、敬服、敬礼。


保母さん達と、今も生き抜いている当時の園児たち(80過ぎか?)は74年の歳月が過ぎた今も付き合いがあるという。

泣けてくる。



おススメ度・・★★★☆  3.5

『反戦ドラマという訳でも無い。怒ってばかりの戸田恵梨香、天真爛漫が極まってる大原櫻子。立場の上で如何ともしがたい2人の感情の対比。人間ドラマの側面から観ても感慨深い。』