(sheen 新作)
2019年度 31本目の劇場鑑賞
村上春樹原作らしく謎めいた表現や映像が多い作品。
ハルキニストには悪いが小生には村上春樹のどこが素晴らしいのか分からない。
主人公は公務員に暴力を振るって裁判沙汰になっている父を持つ農家の青年。
偶然に出会った幼馴染の女性に好意を持つが、彼女はアフリカ旅行へ行き、そこで出会った男を連れて帰国する。その男は謎の金持ちで、住む家、車、食べ物まで主人公とは大きく違った生活をしている。三人は数日遊んでいたが、幼馴染の女性が突如いなくなってしまう。失踪と思いし、実は・・・・・。
結論は作品では明らかにしていないが、たぶん・・・・だと思う。
彼女の失踪前に謎の金持ちは主人公の青年に、汚いビニールハウスは役に立たない。2週に1回のペースでビニールハウスを燃やす(放火の意味)、意識無きにおいては罪も無い、近々君のごく近くのビニールハウスを燃やす、と話す。
あ~、ネタバレになる!
この作品では「無いことを忘れてしまえばそれは存在する」、のような(正確では無い)セリフが二回でてくる。また、存在しているのかいないのか、存在していたのかいなかったのか、など存在についての幾つかのエピソードがでてくる。
存在は意識によるものか?デカルト、ショウペンハウエル思想がモチーフ?
北朝鮮近くの農村に沈む夕日の中、彼女が上半身裸で踊るシーンは大変美しい。彼女がアフリカ旅行で見た砂漠(本当はサバンナかな?)に沈む夕日の中で何とか族が踊っているのを想像することができる。
この作品は暗いシーンが多いので(多くのシーンで照明を全く使用していない)、DVD等を家で観る時は部屋を真っ暗にしてください。
ポルシェが実際に燃えているシーンが見たかったな!黒沢明または市川崑だったら「実際にあれを燃やせ!」と言っただろうか?
作家志望の主人公がやっと小説を書き始めるラストシーンは良かったが、題名のburningのような夕日が窓ガラスに映っていても良かったかな?
おススメ度・・★★★★ 4
