(sheen 新作)

2019年度  58本目の劇場鑑賞

 
ポーランドの湖畔の町で暮らす少年は、父親が出稼ぎで外国に行っている間、美人の母親と二人で夏を楽しんでいた。そこへ都会から女の子が夏休みを過ごすためにやってくる。

ここまでを聞くとよくある胸キュンの甘酸っぱい青春映画かと思いきや、実際は結構深くて重い。
キーワードは不倫。
 
口数の少ない少年の胸の内を良く表現した秀作だ。

実景(芝居の無い風景だけのシーン。多くの場合、実景班<英語では2nd Unit>が撮影する)以外のすべてのシーンは主人公の少年絡みで、一人称的な描き方をしているので彼の目の届かないストーリーを説明するシーンが無い。しかしながら十分に理解、想像(修羅場も)することができる。
 
最初のシーンが衝撃的で、思った通りそれは最後のシーンでもあった。母親と息子は何処に向かっていたのだろう。夏の終わりを渡り鳥と枯れた花で上手く表現した映像も綺麗で東ヨーロッパの短い夏の過ごし方を知ることができる。
 
最後のカットからいきなりエンドロールになることによって余韻となるが、その無音のエンドロールの動きがやけに遅かった。
 
子供の時にこのような経験(境遇)をした子はどのような大人になるのだろうか。 

 
評点・・・★★★☆ 3.5
 
ちなみに小生が少年期に観た胸キュン青春映画といえばルノー・ヴェルレーとナタリー・ドロンが主演、フランシス・レイが音楽担当の「個人教授」だ。あの頃の映画はどれも音楽が素晴らしく必ずヒットチャートの上位に上がり、それが観客動員にも影響していたと記憶している。最近そのような映画が無いのはなぜだろう。

↓予告編