(sheen 新作)
2019年度 59本目の劇場鑑賞
飲んだくれでろくに仕事もしない元空軍パイロットの父親(ウッディ・ハレルソン)と無頓着で子供が腹をすかしていても平気で絵を描いている母親(ナオミ・ワッツ)は3人の娘と一人息子を持ちながらも町で問題を起こしたり謝金を踏み倒したりの連続で定住することができない。貧乏な生活で酔っぱらってあばれる父親、元来自由人で夫の信条に同調する母親の元でも子供達はりっぱに育ってゆく。
この作品はコラムニストになった次女(大人になってからの役はブリー・ラーソン)の目線で過去の思い出と現代(父親の死まで)を行き来する実話(彼女が書いた自叙伝)を基にしたドラマである。自然の中での生活を重視し、学校では学ぶことができない多くの経験をさせる家族といった作品とは異なり、貧乏でそれに似た生活しか送れなかった家族で子供たちは親を憎んでいた。娘を追ってニューヨークでゴミを漁りながら生活する時期もあったが父親の教養が高く、多くの事を子供に教えるという点では共通している。
父親の母(子供たちからすると祖母)がこれまた変人で変態。彼女が理由で親父の人格が曲がってしまったのか。ナオミ・ワッツのボサボサの髪と下品な食べ方という中途半端な汚れ役の演出は好きになれなかった。
そんなろくでもない父親も子供達を心から愛し、いつか必ずガラスの城を建てる、というのが口癖で子供の意見を聞きながら城の図面を描いていた。また、子供にプレゼントを買う金が無いので夜空の星をプレゼントするといったロマンティストでもあった。
最後に実際の本人たち(生前の父親の映像もある)が登場し、息子が「親父は大ボラ吹きだった。そのホラが壮大すぎで検証することができない」と笑いながら話すシーンが印象的だった。
同じような設定の家族愛の作品が幾つかあるのであまり新鮮味は感じられなかった。
評点・・・★★★ 3
↓予告編



