誤解する人がいるといけないので、タイトルを補足すると
新規上場会社が上場直後に業績予想の下方修正をするのは犯罪に等しいという意味であり
それくらいの感覚が必要という戒めです。
新興市場低迷の原因の一つに
新規上場会社の上場直後の業績下方修正が相次いだことがあります。
これによって投資家の新興企業に対する信頼は著しく失墜しました。
拙速の上場で
上場自体がゴールと化してしまい
無理が祟って、上場申請の基準年度が業績のピークになって
あえなく上場直後に業績予想の下方修正を出すものです。
これではまともな投資家は新規上場銘柄には手を出しません。
上場承認時に開示される業績予想に信頼が置けないからです。
私が上場責任者として
株式上場を手掛けたときも
これだけは絶対すまじと業績予想の精度には神経と労力を費やしました。
しかし株主
特に代表者が大株主である場合、自社の公開価格をなるべく高くしたいのが常だから
幾ら保守的な予想を出そうとしても
そこには社内で当然葛藤があります。
よほど市場からの信任獲得が大事とわかっている経営者でなければ
業績予想が甘くなるリスクがあります。
これは新規上場の際は必ずついて回る問題なので
よほど心して正しい投資判断のための
情報提供という認識がなければ
なかなか改まらないでしょう。
恐ろしいのは
あの会社はいい加減な会社だというレッテルが貼られると
そのレッテル払拭は容易ではないということです。
前科者みたいな話で
以後、資金調達を考える局面があっても
そのレッテルが不利に働きます。
