今年も早6月になろうとしているのに
今年の新規上場はいまだにわずかに7社です。
5月は1社もありませんでした。
昨年の同時期(5月21日現在)が22社だから
まさに激減の状況です。
ベンチャーキャピタルの中には公開支援を縮小する部門もあるし
日本アジア投資のように私的整理の手続きをとるところもありました。
言ってみれば株式公開をとりまく状況は、今どん底に近い状況にあります。
この状況もしかし
考え方によっては
新興市場、株式公開正常化に向けた流れの一環ととらえることもできるかもしれません。
かつて金融自由化の流れで
新興市場の活性化をはかるために
市場の乱立、粗製乱造の株式公開が相次いだ結果
新興市場は荒廃し
正常な投資の市場として機能しなくなりました。
今おかしな企業の退出を迫っているわけですが
ふさわしくない企業が退出した後
新規の上場については審査の観点を改めるなどして
上場会社の顔ぶれが変わるのでしょう。
いわば血の入替えを行なっている状況です。
極論を言うと
水清ければ魚棲まずだから
完全に浄化された市場というものはありえません。
命の次に大事なお金がからむ場所だから
どうしてもおかしな企業は出てきます。
厳格な審査をくぐりぬけて
上場した後に豹変する会社もあるでしょう。
ここまで市場が荒廃したのは
そういうおかしな企業があまりに目立つようになり
投資家を無視した安易な資金調達が横行したからです。
従って上場後であっても
常軌を逸した行動を起こす一部の企業を上場廃止に導く制限があればいい。
どうしてこう市場運営・管理がうまくないのか
極端から極端に振れるのかということはありますが
今は正常化に向けた過渡期
いつまでもこういう状況が続くことはあり得ません。
またあっては日本経済のシーズを支える市場そのものが衰弱します。
だから新興市場、株式公開は必ず復活します。
いずれ株式公開を考えるのであれば
状況が好転してからという様子見を決め込むのではなく
こういう状況だからこそ
新興市場復活の波に乗るべく
今から準備を着実に始めるべきでしょう。
