■ロビーコンサート
ヴァイオリン:水谷晃さん、木村正貴さん
元々の見込みでは、高校演劇のスケジュール的に午前の部が13:10までだったので、ロビコンは無理かな? とも思っていたのですが、幸い? ちょっと早めに休憩に入ったこともあり無事音文から隣のりゅ~とぴあへ移動です。
コンサートマスタの水谷さんが登場してのロビーコンサート。
まずはテレマンのガリバー組曲。いろいろ趣向が凝らされた曲のようで、曲間で水谷さんのトークを交えながらの演奏。
第2曲のリリパット人のシャコンヌでは、拍子が3/32というなんとも細かい曲。もう弓を引くのではなく細かく当てるだけなんですね。すごいワザです。
逆に第3曲では24/1というなんともゆったりとした曲ですし、
最後の第5曲では、お二人がお互いを無視しているかのように別々の曲(のような曲)いうようなことも。やっぱりこういうのはただ聴くのではなく、いろいろ解説があるとわかりやすくってありがたいですね。
続いては1stと2ndを入れ替えての演奏、そして最後は本公演にちなんでプロコフィエフのソナタ。
このときにはブラインドが下がっていたのですが、演奏前のトークで
「ゲネプロでは外の雪景色を見ながらだったのですが、これがプロコフィエフの冷たい雰囲気とあっているな~と思っていました」
そうしたら演奏中に係員さんがブラインドを上げるという粋な気配りもありましたね。
そして拍手に応えてのアンコールは最近はヴィオラ演奏でも活躍中という木村さんがヴィオラに持ち替えての二重奏で締めとなりました。
結局、トータルすると50分くらいになっていました。贅沢なロビコンでした。
※ただここまで長くなると思っておらず高校演劇の午後の部にちょろっと遅れてしまいましたが、それはまあ仕方なし。
■本公演
指揮:飯森範親さん
ピアノ独奏:アレクサンダー・ガブリリュクさん
この日はようやく天候も落ち着いてきたとはいえ、お客さんの入りがちょっと心配していましたけど、まあ普段通りくらいでしょうか。
私はいつものパイプオルガン脇の一番安い席です。
まずはプロコフィエフの「古典交響曲」。
自分の勝手なイメージですがプロコフィエフってどちらかというと難しいというか、冷たいというかそんなイメージだったのですが、この曲は聴きやすい曲でしたね。その辺が「古典」たる所以なんでしょうか。
続いてガブリリュクさん登場し、プロコのピアノ協奏曲1番。
ガブリリュクさんの演奏は動きも激しいですし、観ていても楽しいです。もちろん音も迫力充分で素晴らしいです。
一番安い席ですが、ピアノ協奏曲のときは結構近いし、良く見えますしS席レベルの価値があります(笑)。
そしてソリストアンコールに期待していると、なんと本日のメインの「展覧会の絵」から「キエフの大門」。
選曲も非常にしゃれていますけど、なによりも演奏が素晴らしかった。
身体全体で叩きつけるかのような激しいパフォーマンス、ただ、音は決して雑ではないんですよね。
変な話ですけど、ピアノ協奏曲よりもインパクトに残りました(笑)。
休憩後は「展覧会の絵」。
いや~、なんともすごい演奏でございました。
私個人が「展覧会の絵」というとピアノ版の方のイメージが強いから、ということもあるかもしれませんが、
予想よりもかなりゆっくり目で、なんとも重厚というか迫打楽器および低音楽器がずど~んと響くような迫力ある響きでした。
各楽器のソロというか見せ場もバッチリと決まっていて、全部は書ききれませんけど、冒頭のトランペットも非常にクリアでしたし、古城でのサックスの甘い響きも素晴らしかった。
飯森さんの指揮っぷりも非常に熱かったですし、とっても印象的な演奏でしたし、最後に飯森さんから挨拶も。こういうのも飯森さんらしくっていいですよね。
大満足の演奏会でした。ありがとうございました。
(りゅ~とぴあ D席 1800円)